ネット銀行の口座開設の流れと必要書類は?スマホで完結する手順を解説

ネット銀行はスマホ1つで口座開設できる手軽さが魅力で、最短即日から数営業日で取引を開始できる銀行も多くあります。
ただし、必要な本人確認書類や手続きの流れ、開設後の初期設定など、初めて利用する方が押さえておくべきポイントもあります。
本記事では、ネット銀行の口座開設の基本的な流れ、用意するべき本人確認書類、開設の手間が少ないおすすめのネット銀行、開設後の初期設定や注意点までわかりやすく解説します。
これからネット銀行の口座開設を検討している方はぜひ参考にしてください。
ネット銀行の口座開設の基本的な流れ

ネット銀行の口座開設は、店舗に足を運ぶことなくスマートフォンとインターネット環境があれば完結できます。
従来の銀行と異なり、書類の郵送や窓口での手続きが不要で、申込から最短当日での開設も可能です。以下の4つのステップで進んでいきます。
スマホアプリから3~5分で申込が完了する
口座開設の申込はスマートフォンのアプリやWebサイトから行います。銀行を選んでアプリをダウンロードし、必要事項を入力するだけで、申込自体は3〜5分程度で完了します。
入力が必要な情報は、氏名・生年月日・住所・電話番号・メールアドレスなど基本的な個人情報と、デビットカードの発行希望などの追加サービスの選択です。
画面の案内に沿って入力を進めるだけなので、インターネットに不慣れな方でも比較的スムーズに操作できます。
申込後は本人確認のステップに進みます。スマートフォン上で完結するeKYCを利用するか、書類をアップロードまたは郵送する方法かを選択できる銀行がほとんどです。
事前にアプリをダウンロードしてアカウント登録を済ませておくと、申込当日の操作がさらにスムーズになります。ストアの評価や利用者のレビューを確認してから信頼できる銀行を選ぶことも大切です。
本人確認はeKYCで即日完結が主流
eKYC(電子的な本人確認)とは、スマートフォンのカメラで本人確認書類と自分の顔を撮影し、AIが自動的に照合する仕組みです。
従来の書類郵送による本人確認と比べて、手続き完了までの時間が大幅に短縮されます。eKYCに対応した銀行では、本人確認が即日完了するため、審査から口座開設通知までを当日中に収めることも可能です。
マイナンバーカードはICチップによる読み取りに対応しており、eKYCの精度が高く審査がスムーズに進みやすい傾向があります。
eKYCが使えない場合は、本人確認書類の写真をアップロードするか書類を郵送する方法で対応します。書類郵送の場合は数日〜1週間程度かかることがあります。
銀行によってはeKYCの途中でエラーが発生する場合もあります。撮影する場所は明るく反射が出にくい場所を選び、書類の文字がはっきり映るよう意識することが重要なポイントです。
審査完了まで最短当日~数営業日
eKYCで本人確認が完了した後は、銀行による審査が行われます。審査は自動化されており、最短で当日中に完了することも多いです。
審査が完了すると、登録したメールアドレスや専用アプリで口座番号・ログイン情報が通知されます。eKYCを利用した場合は口座番号をすぐに確認でき、振込を受け取るだけなら開設当日から利用できます。
審査状況はアプリやメールで確認できます。書類郵送を選んだ場合は数日〜1週間程度かかることが一般的です。
申込から審査完了までの時間は、申込のタイミングや混雑状況によって変動します。急ぎの場合はeKYC対応の銀行を選び、平日の日中に手続きを行うとスムーズに進みやすくなります。
キャッシュカード郵送後に全機能が使える
口座番号の通知後でも、ATMでの現金引き出しにはキャッシュカードが必要です。キャッシュカードは本人確認書類の住所宛てに郵送で届き、通常は審査完了から1〜2週間程度かかります。
キャッシュカードが届く前でも、振込の受け取りやネットバンキング・デビットカード機能は利用できる場合があります。スマホATM機能に対応した銀行では、カードなしでATMから出金できるケースもあります。
キャッシュカードが届いたら、まずATMで正常に使えるかテストすることをおすすめします。カードの不具合や初期設定の漏れを早期に発見できます。
ネット銀行の口座開設に必要なもの

口座開設をスムーズに進めるために、事前に必要なものを揃えておきましょう。主に4つのものが必要です。
マイナンバーカードや運転免許証など本人確認書類
ネット銀行の口座開設には、本人確認書類が必要です。多くの銀行で認められている書類には、マイナンバーカード、運転免許証、パスポート(有効期限内のもの)、在留カードなどがあります。
eKYCを利用する場合は、原則として顔写真付きの本人確認書類が1点必要です。マイナンバーカードはICチップによる読み取りに対応しているため、eKYCの精度が高く審査がスムーズに進みやすい傾向があります。
書類郵送の場合は、顔写真なしの書類(住民票・保険証など)と組み合わせて2点の提出を求められる銀行もあります。
利用する銀行の公式サイトで認められる書類の種類を事前に確認してから申込を始めることで、書類不足による審査の遅延を防げます。
なお、2025年12月をもって健康保険証の新規発行が終了し、マイナ保険証への移行が進んでいます。本人確認書類の有効性は変わるため、使用する前に最新の対応状況を各銀行で確認することをおすすめします。
eKYCやSMS認証で使うスマートフォン
eKYCの本人確認はスマートフォンのカメラを使って行います。カメラの画質が低いと書類の撮影が認識されないことがあるため、できるだけ画素数の高いスマートフォンで行うのが望ましいです。
口座開設時には携帯電話番号へのSMS認証が行われます。電話番号を登録したSMSが届く端末でなければ認証を完了できないため、申込中は手元にスマートフォンを用意しておきましょう。
スマートフォンのOSが古い場合、銀行アプリが動作しないことがあります。申込前にアプリの動作要件を確認し、必要であればOSをアップデートしてから手続きを始めることをおすすめします。
連絡用のメールアドレスと携帯電話番号
口座開設の申込には、連絡先としてメールアドレスと携帯電話番号の登録が必要です。メールアドレスは審査結果の通知やサービスの各種案内の受け取りに使用されます。
フリーメールアドレス(Gmail、Yahoo!メールなど)でも登録できる銀行がほとんどです。携帯電話番号はSMS認証に利用するため、現在使用中の番号を正確に登録することが重要です。
登録したメールアドレスには審査結果や取引通知などの重要な案内が届きます。迷惑メールフィルターの設定によっては届かないことがあるため、銀行のドメインからのメールを受信できるよう設定しておきましょう。
初回入金や振込登録に使う他行口座
ネット銀行への初回入金には、他行からの振込やATMを使った入金が必要になります。口座開設直後は残高がゼロのため、給与振込の設定を行うか、別口座から入金して初期資金を用意します。
定額自動入金サービスの設定や各種口座振替設定に他行の口座情報を使う場合があるため、引き落とし設定を変更したい方は現在利用中の口座番号を手元に準備しておきましょう。
口座開設の手間が少ないおすすめのネット銀行

以下では、口座開設の手軽さと利便性の高さで注目される主要なネット銀行を4行紹介します。
eKYCの対応状況や口座開設後の特典を比較しながら、自分に合った銀行を選ぶ参考にしてください。なお、金利・手数料は2026年5月時点の情報に基づいています。
各銀行の口座開設は複数申込む場合でも、それぞれ別々の手続きが必要です。まずは1行から始めて使い勝手を確認し、必要に応じて複数口座を使い分けるスタイルが初心者には取り組みやすいでしょう。
住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行は、アプリから最短5分で申込が完了し、マイナンバーカードによるeKYCを利用すれば最短当日中に口座を開設できます。
申込フローはシンプルで、画面の案内に沿って操作するだけで完結します。本人確認書類1点でeKYCが完了するため、準備の手間が少なく使いやすい設計です。
口座開設後は「スマプロランク」制度によってATM手数料・振込手数料の無料回数が段階的に優遇されます。SBI証券との口座連携(ハイブリッド預金)で普通預金金利が年0.50%に優遇される点も魅力です。
2025年10月にNTTドコモが連結子会社化しており(2026年8月に「ドコモSMTBネット銀行」への商号変更を予定)、今後のサービス拡充にも注目が集まっています。
口座開設の申込はスマートフォンアプリ「住信SBIネット銀行アプリ」から行えます。アプリのダウンロードと並行して本人確認書類を手元に準備しておくと、手続きがスムーズに進みます。
GMOあおぞらネット銀行
GMOあおぞらネット銀行は、自撮り動画(セルフィー)を使った本人確認に対応しており、申込当日中に口座を開設できます。
スマートフォンのカメラで本人確認書類と自分の顔を動画撮影するだけで手続きが完了し、複雑な操作は不要です。個人口座に加えて法人口座・個人事業主口座にも対応しており、さまざまなニーズに応えられます。
口座開設後は「カスタマーステージ」によってATM手数料・振込手数料の月間無料回数が増加し、最高ステージでは月最大20回まで無料になります。
普通預金金利は年0.60%(残高100万円以下)と業界上位水準で、GMOクリック証券との「証券コネクト口座」を活用すれば投資資金の移動もリアルタイムで行えます。
口座開設後すぐに「つかいわけ口座」機能を使えば、生活費・貯蓄・特定の目標ごとに資金を分けて管理できます。目的別の資金管理を始めたい方には特に使いやすい機能です。
auじぶん銀行
auじぶん銀行はau IDと連携することで、申込情報の自動入力が可能で手続きがスムーズに進みます。スマートフォンから完結するeKYCに対応しており、auユーザーは特に使いやすい環境が整っています。
口座開設後は「auじぶんプラス」プログラムへの登録で、auサービスの利用状況に応じて普通預金金利が最大0.65%まで引き上げられます。
au PAYとの連携で残高チャージもスムーズで、au関連サービスをよく使う方にとってはポイントや金利の面で大きなメリットがあります。
住宅ローンやがん特約付き団信など、総合金融サービスとしての充実度も高く、口座開設を入口に幅広い金融サービスを利用したい方に向いています。
口座開設はauじぶん銀行のアプリから行えます。au IDをお持ちでない方も口座開設は可能で、開設後にau IDとの連携設定を追加で行うことができます。
楽天銀行
楽天銀行は楽天会員であれば楽天ID・パスワードで申込フォームへの自動入力が行われるため、入力作業の手間を大幅に削減できます。eKYCにも対応しており、最短翌営業日には口座が利用できます。
口座数1,700万超を誇る国内最大規模のネット銀行で、楽天証券との「マネーブリッジ」設定で普通預金金利が年0.10%(100万円まで)に優遇されます。
楽天カードや楽天市場との連携でポイントが貯まりやすく、楽天経済圏を活用している方には特に使いやすい選択肢です。
ハッピープログラムのランクアップでATM手数料・振込手数料の無料回数も増えるため、口座を使えば使うほど利便性が高まる設計になっています。
ネット銀行の口座開設における注意点

口座開設をスムーズに進めるために、事前に知っておきたい注意点を3つ解説します。
申込前にこれらの注意点を把握しておくことで、審査の手戻りや開設後のトラブルを防ぐことができます。
1人1口座しか開設できないネット銀行が多い
多くのネット銀行では、同一人物による口座の重複開設を禁止しています。既に同じ銀行に口座を持っている場合は、新たに口座を開設することができません。
口座を紛失したり、長期間使用しない口座がある場合は、既存口座の解約手続きを先に行ってから新規申込を行う必要があります。
また、複数名義での口座保有も禁止されているため、他人名義での口座開設は不正行為として扱われます。本人名義で正確な情報のもと申込を行いましょう。
「以前口座を持っていたが使わなくなった」という場合は、過去の口座が残っている可能性があります。申込前に銀行の問い合わせ窓口で既存口座の有無を確認しておくことをおすすめします。
15歳未満や非居住者は開設不可
多くのネット銀行は、口座開設の年齢条件として15歳以上(または18歳以上)としています。15歳未満の方は、一般的に親権者が代理で手続きを行う「未成年口座」の仕組みを持つ銀行を選ぶ必要があります。
また、日本国内に住所を持たない非居住者は、多くのネット銀行で口座開設ができません。外国籍の方でも日本国内に在留カードがあれば対応している銀行もありますが、事前に公式サイトで確認が必要です。
年齢・居住状況・国籍に関する条件は銀行によって異なります。申込前に公式サイトの「口座開設条件」を確認しておくことで、申込後の審査落ちを防げます。
大学生・高校生など若い世代がネット銀行を初めて開設する場合は、年齢条件を確認した上でデビットカード付きの口座を選ぶと、クレジットカードが作れなくても決済手段として活用できます。
入力情報と本人確認書類の不一致は審査落ちの原因
申込フォームに入力する氏名・住所・生年月日が、本人確認書類の記載内容と一致していないと、本人確認が取れず審査落ちになります。
引越し直後で書類と現住所が異なる場合は、住民票の更新後に申込むか、現住所が確認できる補完書類(公共料金の明細など)と組み合わせて提出できる銀行を選びましょう。
旧姓のまま書類を使う場合や、外国籍で書類と申込情報の表記が異なる場合も同様に事前確認が必要です。情報が一致しているかを確認してから申込を開始することが大切です。
情報の不一致があった場合でも、書類を再提出することで審査を続行できる銀行があります。審査落ちの通知を受け取った際は、理由を確認した上で修正できる部分を見直してから再挑戦しましょう。
ネット銀行の口座開設後にやるべき初期設定

口座が開設されたら、すぐに使い始める前に初期設定を済ませておきましょう。セキュリティと利便性の両面で重要な4つの設定があります。
ログインIDとパスワードを設定する
口座開設後は最初にログインIDとパスワードの設定を行います。パスワードは推測されにくい英数字・記号の組み合わせを使い、他のサービスで使用しているものは使い回さないようにしましょう。
パスワードは定期的に変更することが推奨されます。設定したパスワードはメモを取らずに記憶するか、信頼できるパスワード管理ツールを利用することをおすすめします。
ログインIDを自分で設定できる銀行では、推測されにくい文字列を選ぶことがセキュリティ向上に有効です。
パスワードは長くするほど安全性が高まります。8文字以上で大文字・小文字・数字・記号を組み合わせた文字列が推奨されています。初期設定のパスワードはすぐに変更する習慣をつけましょう。
二段階認証(ワンタイムパスワード)を有効化する
多くのネット銀行では、ログインや振込操作の際に二段階認証(ワンタイムパスワード)による追加認証を設定できます。
有効化することで、仮にパスワードが漏洩した場合でも不正ログインを防ぐ効果があります。ワンタイムパスワードはスマートフォンへのSMS送信や、専用のトークンアプリを通じて発行されます。
口座開設後すぐに設定して、セキュリティを高水準に保ちましょう。不正利用被害のほとんどは、この設定を行っていない口座で発生しています。
ワンタイムパスワードのアプリをスマートフォンに入れておくと、メールより素早く番号を確認できます。また、フィッシングサイトへの入力を防ぐため、公式アプリ以外でのパスワード入力は行わないようにしましょう。
給与振込口座や引落口座を切り替える
ネット銀行を日常の主要口座として活用する場合は、給与振込先の変更と公共料金・クレジットカードの引き落とし口座の切り替えを行いましょう。
給与振込先の変更は会社の給与担当部署への申告が必要です。引き落とし口座の変更には手続きから反映まで1〜2ヶ月かかることがあるため、旧口座の残高が不足しないよう注意しながら段階的に移行することをおすすめします。
切り替えが完了したら、翌月の引き落とし明細を確認して正常に反映されているかチェックする習慣をつけておきましょう。
給与振込先の変更によって、ネット銀行の「カスタマーステージ」や「ハッピープログラム」などの条件を達成しやすくなります。給与受取設定は手数料優遇の第一歩として早めに進めることがおすすめです。
アプリでATM利用やデビットカードを設定する
スマホATM機能に対応している銀行では、アプリ上で機能を有効化することでカードなしでATMを利用できます。デビットカードの利用設定や利用限度額の設定もアプリから行えます。
初期状態では利用上限が低く設定されている場合があるため、自分の利用頻度に合わせて上限を調整しておくと便利です。設定はアプリの「カード管理」や「ATM設定」メニューから行えます。
GMOあおぞらネット銀行の口座開設の特徴
本人確認書類はマイナンバーカードや運転免許証など1点の提出で手続きが進められ、スマートフォンだけで口座開設の全手順が完結します。
口座開設後は「カスタマーステージ」制度が適用されます。取引件数などの条件を達成するほどステージが上がり、ATM出金手数料・他行宛振込手数料の月間無料回数が最大20回まで増加します。
普通預金金利は年0.30%(残高100万円以下)と業界上位水準を維持しており、GMOクリック証券との「証券コネクト口座」を設定することで証券口座への即時入金が可能になります。
個人口座のほかに法人口座・個人事業主口座にも対応しており、ビジネス利用にも使いやすい環境が整っています。口座開設後すぐにGMOクリック証券の口座開設も行うことで、証券コネクト口座を設定し投資のタイミングに合わせた即時入金が可能になります。貯蓄と投資を一体的に始めたい方に特におすすめの銀行です。お
まとめ
ネット銀行の口座開設はスマホアプリから数分で申込が完了し、マイナンバーカードによるeKYCを利用すれば最短即日で口座を開設できます。
必要な書類は、マイナンバーカードや運転免許証など顔写真付きの本人確認書類1点が基本です。
住信SBIネット銀行やGMOあおぞらネット銀行など、主要なネット銀行はオンライン完結の口座開設に対応しているため、自分のライフスタイルに合った銀行を選んでスムーズに開設を進めましょう。
開設後はパスワードや二段階認証の設定、引落口座の切替も忘れずに行うことが大切です。
口座開設はあくまでスタートラインです。給与受取の設定や証券口座との連携など、使い込むほど優遇が広がる仕組みを積極的に活用しましょう。





